日常生活について

入浴について

 入浴は、それだけでも体力を消耗します。さらに衣服の脱ぎ着や、体を洗うこと、洗髪、浴槽の出入りなどかなりの筋力が要りますから、薬の効いている体調の良い時間を選んで行います。体調の悪いときは、家族や介助者の助けを受けて入るようにしましょう。

 床や浴槽内にすべりどめマットを敷き、壁に手摺をつけ、危なくないようにします。また、浴槽の縁の高い場合はすのこで床を高くしたり、椅子や板を利用して浴槽の出入りを容易にします。

* 手すりの位置や高さは、実際に使ってみて、必要なところに取り付けるように注意しましょう。

  • 38℃〜42℃くらいのお湯で、10分程度の入浴が適当です。疲れないうちに上がります。体調に合わせて時間は延ばしてゆくことができます。
  • 一人で入る場合、浴槽のお湯は膝までぐらいの浅いほうが安全です。
  • 洗髪は、肩より上に腕が上がらない患者にとってとくに難しくなります。家族の助けが必要です。また、洗髪時には、目にシャンプーが入りやすいので(瞼の閉じる力が弱いため)、シャンプーハットや目を保護する工夫をします。
  • 洗髪の代わりに、ヘアローションをガーゼにしませて髪をふき、そのあと櫛でとかしてもいいでしょう。
  • 症状がひどいときは、無理に入浴せず、キャリーカー(入浴車)や椅子を利用してシャワー浴をすることもできます。
  • サウナ風呂は、脱力することがありますから、注意してください。湯上がりにシャワーで冷水を手足に掛けると、湯冷めしにくいと同時に、脱力改善に有効なことがあります。

<髪が洗えない場合>

方法(1)ヘアローションまたは、50%アルコールをガーゼにしませて拭き、その後髪をとかす。
方法(2)ドライシャンプー(図A)
専用のシャンプー剤で頭髪、頭皮をマッサージし、くし通しを行った後、ぬれタオルで拭きとる。短時間で行えるので負担が少なく、便利です。