日常生活について

歯みがきについて

 重症筋無力症では、弱くなる筋肉の場所は目の回り、口の回り、肩の回り、腕、腰、足など、人によって大きく異なるという特徴があります。

 また、症状の程度も人によって違いがあります。「眼球を動かす筋肉の力が弱くて、物が二重に見えている」「斜視が残っている」「瞼が開かなくなっている」「あごの力が弱くて、しゃべりにくい」「舌が動きにくい」「手足の力が弱い」など後遺症として長い間障害が残って、苦労されている方もいます。後遺症も人によって様々です。

 歯みがきは、症状の重い患者にとって最も困難な動作の一つです。うまく磨けないために、虫歯や歯周病に悩まされている人が多いようです。次のような工夫をして、口腔の清潔を保つようにしましょう。

  • 握力の無い場合、歯ブラシの柄を工夫すると持ちやすくなります。電動歯ブラシは、手用歯ブラシに比べると重く、スイッチ操作が必要です。それができる場合は有効な道具となります。
  • 腕が疲れる場合は、歯ブラシを持つ方の肘をもう一方の手で支えて磨きます。
  • 歯みがき剤は、たっぷり付けないで、小豆粒ぐらいの方が丁寧に磨けます。
  • 歯ブラシが持てない場合は、ウォーターピック(ジェット水流で清掃)を備えておけば便利です。かなり強い水勢で楽に口内を洗浄することができます。ウォーターピックおよびうがい液は、歯科医院で購入可能です。